2018年08月31日

深川怪談2018 覚書

 今日でもう八月も終わり。
 今月もおかげさまで濃い一か月でした。

 とりわけ、先週の週末はお手伝いをしている深川怪談関連のイベントが三連荘ということで、気力体力一本勝負の様相に相成りましてございました。

 24日の金曜日は、午後一番でとある打ち合わせに参加した後、深川江戸資料館で開催された「お化けの棲家」関連講演会「東京〜金沢/ねこばけ談義!」のヘルプへ。こちらは深川江戸資料館主宰のトークイベントで、私たち深川怪談実行委員は受付回りなどのお手伝いを申し付かりまして、はせ参じたのでした。
 出演者は漫画家の波津彬子さん、型染作家の北村紗希さん、アンソロジストで深川怪談実行委員の一人である東雅夫さんのお三方。
 波津さんと北村さんが金沢在住、東さんも金沢にご縁が深いということで、金沢と猫と怪談の三題噺……になっていたのかなあ? すみません、スタッフ参加なもので内容を聞いていないのです。いつものパターン(笑)。
 とにかく大変盛況でありまして、イベント終了後のサイン会は一時間超の長丁場となるなど、実にたくさんの方々にご来場いただきました。色々と不手際もあったかと思いますが、その点は何卒ご容赦頂ければ幸いです。

 さて、翌日からの土日二日間は、深川怪談のメイン・イベントのひとつ「お化け縁日」の開催日。
 今年は例年と打って変わり、会場が深川江戸資料館のレックホール、つまり屋内となりました。狭くなった分、二日に分けての開催となりましたが、二年連続で祟られた雨の心配をしなくていいということで、その点は一安心。
 オープンの何時間も前から着々と準備が進められます。
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1F野外フードコーナー ヨーヨーや綿菓子といった夜店の定番も。

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オープン前のお化け縁日。今年は和装縛りでした。

 イベントの内容?
 聞かないでください。見てないから(笑)。
 スタッフとして、受付あたりでずっとご案内の声を張り上げておりました。ずっと張り上げていなきゃいけないほど、多数のご来場があったのです。縁日は15時から20時まで。常設展示室で開催の展示「お化けの棲み処」は18時から21時まで。他、見世物小屋や妖怪バンドの演奏、紙芝居、舞踊劇などさまざまな妖怪コンテンツが大集結で、お客様はひっきりなし。ありがたいことです。
 1F屋外で開催していたフードコーナーも売り切れ続出だったと聞いております。
 今回は場所を変えての開催で、何分初めてのことゆえ至らぬ点もあったかと思うのですが、皆様のおかげで無事終了したような次第です。
 
 そんなわけでお化けの夏ももうすぐ終わり……といいつつ、明日9月1日は深川怪談名物百物語会が開催されます。私は諸般の事情で参加できないのですが、みなさんどうぞお楽しみください。
posted by 門賀美央子 at 20:05| Comment(0) | こんな活動をしています。

2016年08月31日

ふるさと怪談トークライブのこと

 あの日のあの時間、私は台所で何かを家事をしていた、のだと思います。
 揺れを感じ、おやと思う間もなく、家全体が揺すぶられ始めました。とっさに脳裏に浮かんだのが、阪神・淡路大震災で経験した、あの揺れ。考えるより先に体が動き、携帯電話だけを握って玄関を出て、ドアの外で揺れが収まるのを待ちました。室内から響いてくる、何かが倒れ、割れる音を、うんざりしながら聞いていたのを今でもよく覚えてきます。

 東日本大震災は、私が人生で直接経験した二度目の大きな地震でした。そして、実際に訪れたことのある街の無残な姿を見ることになったのも、知人が被災者となったのも、二度目でした。
 だから、思ったのです。今回は、前回の後悔を繰り返さないようにしよう、と。
 
 阪神・淡路大震災の時、まだ社会人一年生だった私は与えられた仕事をこなすのに精一杯で、ボランティアにもろくに協力できないまま、ただただ指を咥えて見ていました。苦い記憶です。
 あれから二十年近く経ち、さすがに今回はできることがあるはずと考え、初期ボランティア活動のお手伝いには私なりに参加していましたが、そんな時、東雅夫さんが東北の出版社 荒蝦夷の支援活動をするとTwitterで宣言したのを見ました。これだ、と思いました。

 以来、本年に至るまで、全国各地で開催されたふるさと怪談トークライブの事務局として活動してきました。震災の発生から丸五年が経ち、開催頻度は少なくなってきています。ふるさと怪談トークライブは100%のチャリティ、つまりイベントで得た収益金はすべて寄付金に当てるというシステムを取っている以上、こちらから開催を呼びかけることをしないのも一因でしょう。現地で主催してくださる方の負担が大きいため、積極的に開催を働きかける性質のイベントとは考えていないからです。ですが、それでもいい、うちでやりたいと手を挙げてくだされば、どこへでも参ります。これからも、ずっとそうです。
 
 震災のチャリティで、なぜ「怪談」なのか。
 その点についても、答えは明確だと思います。怪談は、人智の及ばない出来事が起こる世界と折り合いをつけるための装置であり、歴史に名を残すことのない市井の人々の苦しみや悲しみを広くわかちあい、後世に伝えることができる文芸だからです。
 昔話にしても、怪談仕立てで災害の記憶を伝える物語が少なくありません。ポジティブな言葉はひとまずは耳に心地よく響きますが、そればかりだと無理が重なり、結局はより深い闇を産んでしまう温床になりかねません。ただただ太陽が照り続ければ、大地は滅びます。人の心も同じです。夜が来て、雨が降ればこそ、バランスが取れる。幽き気は、強い光の元では感じられない。そういうことなのだと思います。
 
ふるさと怪談トークライブ公式サイト http://hurusatokwaidan.web.fc2.com/

【写真】2016年5月21日に尾道・慈観寺本堂で開催された「ふるさと怪談 in 尾道」の様子
ふる怪尾道2016
posted by 門賀美央子 at 21:00| Comment(0) | こんな活動をしています。